脳梗塞・脳出血の再発|本人と家族が知っておきたい兆候と対応

「再発の予兆はあるの?」

「どれくらい再発の可能性はあるの?」

脳梗塞・脳出血を経験したご本人、そして支えるご家族にとって、再発の不安は常に心の片隅にあります。

脳卒中の再発とは、初回発症と同様に、再び脳血管が詰まったり破れたりすることで、同じような症状が起こる状態を指します。

そのリスクは、発症後の経過や生活習慣によって異なりますが、早期に兆候を知っておくことは、その後の生活や予後に大きく影響します。

このページは、脳梗塞・脳出血を経験した「ご本人」と「ご家族」の両方に向けて、再発の兆候やリスク、対応の考え方を整理するためのページです。

この記事でわかること

  • 脳梗塞・脳出血の再発とは何か
  • 再発の代表的な症状・兆候
  • 再発リスクを高める要因
  • 再発の可能性・再発率について
  • 再発の兆候に気づいたときの対応
  • 再発とリハビリの関係

脳梗塞・脳出血の再発とは

再発とは、初回の脳梗塞・脳出血を経験した後に、再び同様の症状が起こることを指します。

脳の血管に再び障害が起こり、血流が阻害されたり、血管が破れることで発症します。

必ずしも、初回と同じ部位に起こる、症状が同じ、というわけではないので注意が必要です。

再発のリスクが高いとされる時期

再発はいつでも起こる可能性がありますが、特に注意が必要とされているのが以下の時期です。

  • 発症後 48時間〜1週間以内
  • 発症後 1か月以内
  • 発症後 1年以内

これらの時期は、再発率が比較的高いとされる期間です。
※実際のリスクは個人の状態によって異なります。

再発の代表的な症状・兆候

再発時の症状は、初回発症とよく似ています。

身体の変化

  • 片側の手足に力が入らなくなる
  • 歩行が急に不安定になる
  • しびれや感覚の異常が出る

言葉・会話の変化

  • 言葉が出にくくなる
  • ろれつが回らない
  • 会話がかみ合わなくなる

視覚・感覚の変化

  • 片側の視界が見えにくい
  • 視野の一部が欠ける
  • 二重に見える

めまい・ふらつき

  • まっすぐ歩けない
  • 立ち上がると不安定
  • 突然の強いめまい

こうした変化が「急に」「突然」起こることが、再発時の大きな特徴です。

再発リスクを高める要因

再発には、以下のような要因が関係します。

  • 高血圧
  • 糖尿病
  • 脂質異常症
  • 心房細動などの不整脈
  • 喫煙・飲酒習慣
  • 運動不足・肥満
  • 薬の中断・自己判断での治療中止

これらの要因は、血管に負担をかけ、再発リスクを高めるとされています。

再発の可能性・再発率について

脳梗塞を早めに発見して治療を行うと、血栓が取り除かれるため、症状が緩和されたり改善され、生命に対する危険はなくなります。

ただし、これで完治したと思って安心してはいけません。脳梗塞は、脳に血栓ができることで引き起こされますが、血栓を作り出してしまった原因が生活習慣などにある場合、再び同じ状態が起こり、再発することがあります。

実際に、完治した人の約20〜30%は、3年以内に再発するというデータもあります。
1年以内に再発する確率は、

  • ラクナ梗塞:約5%
  • アテローム梗塞:約6%
  • 心原性梗塞:約8%

とされており、特に脳以外に原因があるタイプの脳梗塞ほど、再発率が高いことがわかっています。

さらに、脳梗塞は再発をするたびに症状が重くなる傾向があります。たとえ最初は早期発見で軽度の症状で治ったとしても、もう一度起きたときには、それよりも重い症状になることが少なくありません。

その理由として、1回脳梗塞が起きると、症状の度合いに関わらず脳の一部の細胞が損傷を受け、その部分の機能が低下してしまうことが挙げられます。そこに再発が起こると、別の部位の細胞も損傷を受け、脳のダメージの範囲が広がってしまいます。

そのため、再発を繰り返すほど症状は深刻化し、重度の後遺症が残りやすくなってしまうのです。

いずれにしても、脳梗塞の再発リスクは、1回目の症状が軽かった場合や、早期治療を行った場合でも高いとされています。症状が落ち着いていると、通院や服薬をやめたくなることもありますが、自己判断で中止すると再発率は高くなるため、油断しないことが大切です。

再発の兆候に気づいたときの対応

再発の兆候を感じた場合は、迷わず医療機関につなげることが最優先です。

  • 救急車を呼ぶ
  • 当日中に受診する
  • かかりつけ医へすぐ相談する

など、できるだけ早く医療につなげることが重要です。

「様子を見る」は、再発においては大きなリスクになることがあります。

再発と生活・リハビリの関係

再発を完全に防ぐことは難しいとされていますが、生活習慣やリハビリの見直しによって、リスクを下げることは可能です。

  • 血圧・血糖値の管理
  • 食生活の改善
  • 適度な運動(医師の指導下)
  • 継続的なリハビリ

これらは、再発予防のために重要な要素とされています。

今の状態で不安を感じている方へ

「再発の可能性が気になる」「どこまで注意すればいいのかわからない」と感じる方は、専門スタッフによる電話相談をご利用ください。

※無理な勧誘はありません
※ご本人・ご家族どちらからのご相談も可能です

よくあるご質問

再発の前兆は必ずありますか?

一定の前兆が必ず現れるわけではありませんが、同じ症状の再出現には注意が必要です。

数分で治まった場合でも再発ですか?

一過性でも再発の可能性があるため、自己判断せず医療機関へ相談することが大切です。

再発を完全に防ぐことはできますか?

リスクを下げることは可能ですが、ゼロにすることは難しく、継続的な管理と生活習慣の見直しが重要です。

監修に関して

本記事は、脳梗塞・脳出血後の生活期リハビリに携わる専門家の知見をもとに構成しています。
内容は一般的な情報提供を目的としており、症状や状況には個人差があります。

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