脳梗塞・脳出血の後遺症|本人と家族が知っておきたい症状と回復の考え方
脳梗塞・脳出血を経験したご本人、そして支えるご家族にとって、「どんな後遺症が残るのだろう」「どこまで改善するのか」「日常に戻れるのか」といった不安は少なくありません。
脳梗塞・脳出血後の後遺症にはさまざまな症状があり、日常生活に影響を及ぼすケースもあります。特に多くの方が悩まされるのが、運動や感覚に関わる麻痺、言語機能の障害、認知機能の低下です。
このページは、脳梗塞・脳出血後の後遺症について、ご本人とご家族の両方に向けて、後遺症の種類や特徴、回復やリハビリの考え方を整理するためのものです。
この記事でわかること
- 脳梗塞・脳出血後によくみられる後遺症の種類
- 麻痺・言語障害・認知機能障害の具体的な症状
- 日常生活で起こりやすい困りごと
- 回復やリハビリを考えるうえでの基本的な考え方
脳梗塞・脳出血後の後遺症とは
後遺症とは、脳梗塞・脳出血によって脳の一部が損傷されることで、発症後も継続して残る症状や機能の変化を指します。
命が助かった後も、
- 身体が思うように動かない
- 言葉がうまく出てこない
- 記憶や判断に支障が出る
など、生活に影響する後遺症が残ることがあります。
ただし後遺症は、時間の経過やリハビリによって改善するケースも多く、「必ず固定されるもの」ではありません。
麻痺(運動・感覚の障害)
麻痺とは、脳や神経が脳梗塞・脳出血によって損傷されることで、運動することや、感じることが障害される後遺症です。
運動麻痺の症状
運動麻痺では、損傷した脳と反対側の体が動かしにくくなることが多く、特に以下のような症状がみられます。
- 手指の細かい動きが難しい
- 足首が動かしにくい
- 片側の体に力が入りにくい
これにより、
- 歩行能力の低下
- 立ち上がりが不安定
- 日常生活動作(着替え・食事・トイレなど)が難しくなる
といった問題が生じます。
また、喉の筋肉に麻痺が生じると、飲み込みがしにくくなる嚥下障害が起こることもあります。
感覚障害の症状
感覚障害では、
- 触れている感覚がわからない
- 体が動いている感覚がわからない
- 温度や痛みを感じにくい
など、人によってさまざまな症状が現れます。
これにより、転倒ややけどなどのリスクが高まるため、日常生活では特に注意が必要です。
改善症例 60代男性
脳梗塞/右片麻痺の方の改善症例
車いす中心の生活から、
ひとりで立ち上がったり、歩けるようになった
改善症例を読む
ご利用者様の声 60代
脳梗塞/左片麻痺の方の声
車いすを離れて、立てるようになって
嬉しかったですよ、ほんと。
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言語障害(失語症・構音障害)
脳梗塞・脳出血後の後遺症の中でも、非常に生活への影響が大きいのが言語障害です。
言語障害では、
- 言葉を理解できない
- 伝えたいことがうまく伝えられない
- 会話が成り立たない
といった症状がみられます。
さらに、
- 文字が書けない
- 読んでも意味が理解できない
など、言葉だけでなく文字にも影響が出ることがあります。
その結果、意思疎通が難しくなり、仕事や家庭生活、社会生活に大きな支障をきたすことのある後遺症です。
改善症例 80代男性
脳梗塞/失語症、高次脳機能障害の方の改善症例
思った言葉がでなかったのが
言葉がでやすくなって、会話ができるようになった
改善症例を読む
改善症例 50代男性
脳出血/構音障害の方の改善症例
日常会話や仕事に支障があったが
顔の麻痺が改善され、言葉が伝えやすくなった
改善症例を読む
認知機能の障害(高次脳機能障害)
認知機能とは、
- 記憶
- 注意
- 判断
- 空間認識
- 社会的なものごとの理解
など、高次な機能を司る能力です。
脳卒中を発症すると、損傷した脳の部位や範囲によって、さまざまな認知機能の障害が生じることがあります。これらを総称して高次脳機能障害と呼びます。
具体的には、
- 記憶障害
- 空間認知障害
- 失認
- 判断力の低下
など、人によって異なる症状が現れます。
先に述べた言語障害も、この高次脳機能障害の一部として含まれます。
ご利用者さまの声 40代
脳梗塞/失語症の方の声
「リハビリはいつからやっても遅くない」
その言葉を信じてきたのは事実ですね。
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ご利用者さまの声 80代
脳梗塞/右片麻痺、失語症の方の声
少しずつこんな風に表現できることが
私も凄く嬉しいですよね。(奥様)
インタビューを読む
後遺症と早期対応の重要性
脳梗塞・脳出血では、命が助かった後、後遺症をできるだけ残さないことも重要な視点です。
そのためには、
- 早期発見
- 早期治療
- 早期リハビリ
が、その後の回復に大きく影響するとされています。
特に、高次脳機能障害は、目に見えにくいこともあり、病院を退院して生活に戻ってから後遺症に気づく方も少なくありません。
改善症例・ご利用者さまの声について
実際には、後遺症があっても病院および退院後のリハビリによって生活が大きく改善するケースも多くあります。
たとえば、
- 車いす中心の生活から、立ち上がりや歩行が可能になった方
- 思った言葉が出なかった状態から、会話ができるようになった方
- 顔の麻痺が改善し、仕事や日常会話がしやすくなった方
など、後遺症があっても「できること」が増えていくケースは少なくありません。
後遺症とリハビリの関係
後遺症とは、「どう付き合い、どう使っていくか」が大切です。
- できないことだけに注目しない
- 残っている機能を活かす
- 生活に合わせてリハビリを調整する
こうした視点が、回復や生活の質の向上につながります。
今のリハビリで合っているか、不安を感じている方へ
脳梗塞・脳出血後の回復は、状態や時期によって必要なリハビリが異なります。
「このままで大丈夫なのか」「後遺症はどこまで改善するのか」を整理したい方は、専門スタッフによる電話相談をご利用ください。
※無理な勧誘はありません
※ご本人・ご家族どちらからのご相談も可能です
監修に関して
本記事は、脳梗塞後の生活期リハビリに携わる専門家の知見をもとに構成しています。
内容は一般的な情報提供を目的としており、症状や状況には個人差があります。
